ガイド 03 / 製図・割り出し
製図から編み図を作る
袖ぐり・衿ぐりのある身頃を製図。直線・曲線・寸法・左右対称を使い、編み図へ変換します。
この記事のゴール
ラウンドネックの前身頃を直線と曲線で作り、ゲージで割り出して形が固定された編み図へ変換します。
始める前に
ホイール付きマウスを用意します。作例のMサイズは身幅48cm・着丈54cm、製図枠60×64cm、ゲージ20目×28段/10cmです。寸法・目数は操作練習用の例です。
画面は説明用のサンプル作品です。画像をクリックすると拡大できます。
1. 製図で使うマウス操作
| 操作 | 製図での使い方 |
|---|---|
| 左ドラッグ(直線・曲線) | 始点で左ボタンを押し、終点まで動かして離すと1本描けます。連続クリックで線をつなぐ方式ではありません。 |
| 左クリック・左ドラッグ(範囲) | 線をクリックして選択。空白から囲むようにドラッグして複数の線を選択。選んだ線をドラッグして移動します。 |
| 緑の制御点を左ドラッグ | 曲線の曲がり具合を調整します。始点・終点の移動とは別です。 |
| ホイールを回す | 「製図」の全画面編集中に、ポインター付近を中心に拡大・縮小します。通常表示や割り出し画面では同じ動作ではありません。 |
| 中ボタンドラッグ / パンで左ドラッグ | 製図面の表示位置を動かします。中ボタンはホイールを押し込む操作です。 |
| 文字をダブルクリック | 配置済みテキストを再編集します。 |
| 長さ・角度の数値をクリック | 数値入力へ切り替えて、正確な長さや内角へ変更します。 |
2. 作例の寸法と製図枠を用意する
- 「製図」→「New」→「新しい製図」で「ラウンドネックベスト・前身頃」を作成します。
- 枠を幅60cm・高さ64cmに設定し、ゲージを20目・28段にします。紙の寸法は画面の拡大率とは別です。
- 「画面全体で編集」を押して広く表示します。ホイールで全体を見渡し、必要な箇所を拡大します。
| 部位 | Mサイズの作例 |
|---|---|
| 身幅 / 着丈 | 48cm / 54cm(左右の最外側・最上部から裾まで) |
| 裾から袖ぐりの始まり | 32cm |
| 左右の肩先の間 | 38cm |
| 衿ぐりの幅 / 深さ | 18cm / 9cm |
| S / Lの展開例 | 身幅44 / 52cm、着丈52 / 56cm |
3. 裾・脇・肩の直線を描く
- 「直線」を選び、裾の左端で左ボタンを押し、右端までドラッグして離します。作例では横48cmにします。
- 右脇は裾から袖ぐりの始まりまで上向きにドラッグして描きます。水平・垂直に近い直線は自動補正されます。
- 次の線は、既存の端点にポインターを近づけ、緑の接続点に吸着する位置から描き始めます。
- 肩は肩先から衿ぐりの端まで描きます。斜めの肩線も同じドラッグ操作で引けます。左側もつないでいきます。
4. 袖ぐり・衿ぐりを曲線でつなぐ
- 「曲線」を選び、袖ぐりの始点から終点へ左ドラッグして離します。
- 曲線の緑の制御点を左ドラッグし、袖ぐりの丸みに調整します。点を大きく動かすほど曲がり方が変わります。
- 衿ぐりは左右の肩から中央の底へ向かう2本の曲線で作ると調整しやすくなります。中央の端点を接続します。
- 「範囲」で線を選ぶと始点・終点のハンドルを動かせます。接続済みの点を動かしたあとは、隣の線とのつながりも確認します。
5. 長さ・内角・点間距離を数値で調整する
- 線の近くに表示される長さの数値をクリックし、cm単位で入力します。Enterまたは入力欄の外側で確定します。
- 頂点の内角も数値をクリックして変更できます。肩の傾きや脇の角度を調整したあとは、周囲の線の形も確認します。
- 「メジャー」を選び、測りたい始点と終点の順に端点をクリックします。
- 点間距離・X差・Y差で身幅や高さを確認します。表示された数値を編集すると、始点を固定して終点が移動します。
6. 左右対称で片側だけ描く
- 左右対称を使う場合は、描き始める前に「左右対称」をクリックします。
- 現れた対称線を左ドラッグして中心へ置き、「決定」で位置を固定します。
- 固定した軸の右側に線・曲線を描きます。左側へ対応する線が作られます。裾や衿ぐりを軸へつなぐときも吸着を使います。
- 右側の線を編集すると反対側にも反映されます。対称機能がある間、選択した線の一括移動は上下方向になります。
- 軸を動かすときは「固定中」から位置変更に戻します。左右を別々に編集する場合は「解除」を選びます。
7. 選択・移動・コピー・削除する
- 「範囲」で線をクリック、または空白から囲むように左ドラッグして選びます。Cmd / Ctrlを押しながら選択すると追加できます。
- 選択済みの線を左ドラッグして移動します。「パン」は図全体の見え方を動かすだけなので使い分けます。
- Cmd / Ctrl+Cで選択内容をコピーし、Cmd / Ctrl+Vで貼り付けます。貼り付けた線を「範囲」で移動して位置を整えます。別の製図へもコピーできますが、紙に収まる必要があります。
- 不要な線は選択してDelete / Backspace、または「消しゴム」で線をクリックして消します。線を消すと輪郭が開くため、必要なら再接続します。
- 間違えたら「Undo」、やり直すなら「Redo」を使います。
8. 製図に注釈を付ける
- 「テキスト」を選び、製図面の空白を左クリックして「前身頃 M」「袖ぐり」などを入力します。
- 入力欄の外側をクリック、またはCmd / Ctrl+Enterで確定します。
- ボックスを左ドラッグして移動し、ダブルクリックで文章を再編集します。「文字サイズ」で読みやすく調整します。
- 注釈を選択してDelete / Backspace、または消しゴムでクリックすると削除できます。
9. 閉じた輪郭を確認し、ゲージで割り出す
- 線の端をすべて接続すると「輪郭を自動認識」と表示されます。裾・左右の脇・袖ぐり・肩・衿ぐりが1周つながっているか確認します。
- 「輪郭を閉じる」は最後と最初を結ぶ操作です。想定しない直線で衿ぐりなどをふさがないよう、図形を確認します。
- 全画面を戻し、「割り出しを確認」または「02 割り出し」をクリックします。
- 20目・28段/10cmをもとに、輪郭内へセルが配置されます。「編み図サイズ」「編み始め」「最大目数」と袖ぐり・衿ぐりの段差を確認します。
10. 編み図へ変換してパターンで使う
- 「編み図に変換」をクリックします。外形を固定した編み図が表示されます。
- 記号・糸色・模様・注釈を加えます。細かな操作は「編み図を描く」を参照してください。
- 「編み図一覧に保存」を押し、保存完了を確認します。「保存した編み図を開く」から編集を続けられます。
- 「新しいパターンに取り込む」で文書へ進めます。既存パターンには「04 本文」の編み図ブロックから保存済みの図を読み込みます。
よく使うキー操作
| キー | 製図の操作 |
|---|---|
| L / B / R | 直線 / 曲線 / メジャー |
| M / H / T / E | 範囲 / パン / テキスト / 消しゴム |
| Cmd / Ctrl+C・V | 選択した線・テキストをコピー・貼り付け |
| Delete / Backspace | 選択した線・テキストを削除 |
| Cmd / Ctrl+Z / Cmd / Ctrl+Shift+Z | Undo / Redo |
| Esc | 全画面を終了(文字や数値の編集中は、その編集が優先される場合があります) |
